平成30年度 北はりま山田錦 品質改善フェアーで講演。

平成30年度 北はりま山田錦品質改善フェアー

去る3月7日、兵庫県多可郡多可町で開催された「平成30年度 北はりま山田錦 品質改善フェアー」に、記念講演の講師を仰せつかった縁で初めて出席させていただきました。

平成30年度 北はりま山田錦品質改善フェアー資料

会場の多可町文化会館 ベルディーホールには、多可町や西脇市で「山田錦」の栽培を手掛ける生産者や関係者約50名が集結。
「山田錦」のさらなる品質向上を目的とした内容に対して 生産者の皆さんが懸命に学ぶ会場の熱気に、初参加の私は驚くばかりでした。

試験醸造酒の審査・きき酒

品質改善フェアーでは、生産者別の「山田錦」で試験醸造された10点のきき酒審査も実施。
審査結果は会の終盤に発表され、各賞が授与されました。

出品酒の原料米は、地元 多可町中町山田錦部会による「山田錦良質米コンクール」入賞田および各市町の山田錦部会から選ばれた圃場のものを使用。
醸造は石川県金沢市の福光屋さんが担当し、精米歩合50%の純米大吟醸 生原酒で総米600gの少量仕込みでした。

この日フェアに出席された福光屋の生産本部 醗酵研究所 主任研究員で生産二部次長・松蔵 次長である上松 昇さんによると「平成30年産の山田錦は粒ぞろいがよく、試験醸造を担当した杜氏曰く いい酒が搾れた」とのこと。
出品酒の品質は甲乙つけがたい良酒ぞろいで、香味や全体の味バランスをみながら慎重に採点させていただきました。

併せて、出品田の詳細な概要と玄米・白米それぞれの成分分析値、さらには試験醸造酒の分析値も資料として添えられており、非常に参考になりました。
ここまで徹底した取り組みとは……!
酒米の王様 山田錦の栽培者としての高いプライドと向上心には、ただただ驚き、感心するばかりでした。

山田錦の玄米(2018年産)

会場には各生産者さんが栽培した「山田錦」の玄米も展示されていました。
出穂期の天候不順などの影響もあり、青が多いものも中にはありましたが、概ね粒張りがよくてきれいなものが多かった印象です。
生産者さんがいかに大切に育てられたかが伝わってきます。

私は「山田錦」について語って欲しいというシンプルなご要望に対して、「日本酒の未来に受け継ぐべき『山田錦』の本質」と題して講演。
先に各方面の方が話された内容と重複する部分もあったので、アドリブで余談を入れつつ、風土のアイデンティティを反映した兵庫県産「山田錦」こそが誇るべき本質ではないかということ、そしてその素晴らしさを広く知っていただくために必要なことについて、私なりの見解を述べさせていただきました。
参考になるお話ができたかどうか正直心配ではありますが……。
ご清聴、ありがとうございました。

昨年の兵庫県産「山田錦」は、天候等の影響もあって目標とする生産数量に対して実績は軒並み減少。
平成31年度も30年度比で若干の生産減少を計画しているとのことでした。

日本酒を取り巻く市場が厳しさを増す中で支持されるためには、原料米の品質を高いレベルで安定させなければならない――。
その気概は会場の熱気から強く感じ受けましたし、その本質を私自身ももっと現場に寄り添って取材し、伝えていきたいと思いました。

北はりま山田錦部会のみなさま、今後ともよろしくお願いします。

花束

講演後、主催の皆様から うれしいうれしい花束のプレゼント。
こういうのは初めてで、テンションが上がりました!
温かいおもてなしの数々、本当にありがとうございました。

日本酒の魅力を もっと地域に寄り添って伝えていきたいと、あらためて思った次第です。

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