銘酒しらい屋 日本酒セミナーに参加~「醸し人九平次」蔵元 久野九平治氏を迎えて~

しらい屋日本酒セミナー「醸し人九平次」を醸す萬乗醸造の醸造家 久野九平治さんが講師を務める日本酒セミナー(銘酒しらい屋主催)を受講するため、先週末は愛媛県松山市へ。
友人が取ってくれていた最前列ど真ん中の席から、約3時間(予定を1時間もオーバーの熱気!)にわたる九平治さんの講義に耳を傾けました。

萬乗醸造 久野九平治氏この日のテーマは「醸し人九平次」についてではなく、日本酒の造りや原料米といった全般的な知識が主題。
発酵の摂理から説く麹の重要性や日本酒の主原料である米のポテンシャルを深く知ることで「日本酒のチョイスの幅、楽しみの幅が広がってくれたらうれしい」と話す九平治さんは、独自のたとえを交えながらものすごいエネルギーで解説してくださいました。

「日本酒造りを車に置き換えると、発酵を促す酵母は”エンジン”。
そのエンジンを理想とする目的地まで走らせるには、エンジンと相性がよく、且つゴールまでのスタミナを有する良質な”ガソリン(麹)”が必要。」
(つまり、麹の造り方如何でガソリンの質と量が変わり、ひいては酒質にもかかわってくるということ)

「各蔵にドラマがあるように、稲作にもその年その年のドラマがある」
「蔵のドラマの前に 日本の天候、田んぼの天候に目を向けてほしい」
「いくら酒造技術が向上しても天候には勝てないし、米の品種そのものを変えることはできないということを、米作りを通して痛感した」
などなど。

経験に基づく九平治さんの話(名言)の数々には重みがあり、日本の恵まれた資源と歴史や風土が育んだ発酵という素晴らしい現象に魅せられ、敬意を抱きながら日々の酒造りを行っているのだと思うにつれ、ますます話に引き込まれていったのでした。

それは、なにも私だけではなかったはず。
次々に飛び出した鋭い質問の数々を聴くだけでも、高揚した参加者のようすが伝わってくるほど。
学び手の立場でここまでテンションが上がった経験は、正直なかったように思います。
普段 日本酒の楽しみを伝える講師としても得るものが多分にある、実り多き3時間でした。

日本酒の本質を理解するためには 発酵の本質、もっといえば原料の世界、さらにいえばそれらを育む風土にまで目を向け、深く深く向き合っていかなければならないことをあらためて思い知らされました。
そして、我々伝え手は(酒を販売する人や飲食店の方も同様に) ここで得た情報や知識をいかにわかりやすく魅力的に伝えられるかも問われます。
もっと取材や研究を重ねて、伝える力を培っていかなければ。

しらい屋日本酒セミナーテイスティング酒終盤には2016年産山田錦 精米歩合50%で醸した3種類の日本酒をテイスティング。
同じ酒器、同じ温度で味わうと、米の産地によって、あるいは造り手の技術や醸造環境によって それぞれの個性が明らかになることも再確認することができました。

個人的には最前列ど真ん中に座した恩恵で 九平治さんから何度もQuestionが飛んできて、その都度答えるというおいしい役割も(!)いただけました。

この日は別の酒の会があったり 大切な人のライブがあったりと いくつかお誘いが重なったのですが、最初に声を掛けてくださった しらい屋さんのこのセミナーに参加することができ、心からよかったと思います。
建敏郎さん、明美さん、本当にありがとうございました。
また同様の場がありましたら、ぜひ誘っていただきたく思います。
それまでまた勉強と実践の繰り返しです!

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2件のコメント

  1. 荒木さん、
    ありがとうございます!
    感動冷めやらぬまま書いたのが伝わったでしょうか。
    嬉しいです。

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