岡山のパクチーは、ひと味違う。”岡パク”×日本酒の相性に、発見多々。

魚介や野菜、果物。
岡山の食材に目を向けると、その豊かさに感心します。
地の食と酒は、切っても切れない縁。
もっと生産者さんと出会い、掘り下げたいなぁ。

最近メディアなどで話題のパクチーも、その一つ。
黄ニラで一躍有名になった岡山市北区の玉柏・牟佐地区では、なんと16年も前から地道に栽培を続けてきたとか。
地元・岡山でも、最近までほとんど知られていませんでした。
あまりにもったいない!
ということで、自らもパクチー生産者で日本酒大好きな「黄ニラ大使」植田輝義さんの希望もあり、食や酒のスペシャリストが集合し、パクチー料理と日本酒との未知なる相性検証会をキックオフ。
岡山の食材を使った料理を多く提供している「cooking of art ikiya」さんに協力いただき、早速第1回を実施しました。

ちなみに、ikiyaさんでは岡山パクチー(通称・岡パク)を使った料理が通常メニューにオンされています。
ぜひぜひ、お試しを!

岡山パクチーのクリームチーズ×sweet 10

まずは、岡パクのクリームチーズが登場。
爽やかなハーブの香りが、ほんのりと。
この香りが穏やかでマイルドなところが、岡パクの特徴です。
理由を大使に訊いたところ、香りマイルドで甘味を感じる品種を選択して栽培しているのだそうで。

香りを抑えたパクチーなんて、パクチーではない――そんな批判を受けながらも辛抱強く栽培を続けてきた甲斐あって、今は全国から取材が殺到。
単なる香草として料理に添えるだけでなく、ちゃんと食材として料理に貢献する。
そんな立ち位置を築きつつあるのも、岡パクなのです。

▽モンげ~!!岡山パクチー▽
 http://www.kinirataishi.com/okayama-paxi.htm

そんな岡パククリームチーズに最初に合わせてみたのが、神亀酒造さん(埼玉県)の「sweet10」(上写真)。
麹甘酒四段仕込みの生原酒。
日本酒度が-10だから、sweet10、ですか。
岡山と倉敷に店舗を持つワインショップ武田さんが持参してくださいました。
なんでも蔵元がパクチーに合うと提案されているそうで、本検証会開催のきっかけとなった1本でもあります。

イマドキの甘酸系……で片づけてはいけない。
騙されたと思ってクリームチーズに合わせてみたら……ほう。合う!
パクチーの柔らかな香りと甘くて爽やかな味が、ふわりと口中で広がるのです。

岡山パクチーのクリームチーズ×MELLOW

続く、来福酒造さんの貴醸酒「MELLOW」。
これも、岡パククリームチーズとよく合いました。
数値は非公開のようですが、こちらも日本酒度はかなりのマイナス値。
一方で厚みのある酸を感じ、こうした酒質傾向がパクチーと好相性を見せるひとつのカタチなのかな、と。
そういえば、クリームチーズに黒コショウなど、ちょっとスパイシーな要素を加えたら、もっと映えるのではない?という意見も。
パクチーが手に入ったら、自分でも試してみたい。

あまりのおいしさに写真を撮り忘れたのが、続いて出された岡パクの「ぬた」
お酒と料理、互いのおいしさが、見事に相乗。
このぬたとsweet10の組み合わせは、今日イチでした!

続く一皿、岡パクのサラダは、トマトや玉ねぎとともにパクチーが皿一杯に盛られた一品。
八海山のスパークリングとともにいただきましたが、これがまたワシワシといただけます。
ごま油の香りがふわっと立って、岡パクの風味とも相性よし。

一方で、別の発泡性の甘口純米酒を合わせると、双方の味がぼやける現象も。
甘ければいいというものでもないのですが、傾向はなんとなくわかった気がします。

パクチーの根っこの素揚げ

ところで、パクチーって葉の部分のことしか考えていませんでしたが、根っこが最高に旨いのです。
知りませんでした。
タイなど海外では、根っこを普通に料理に使うのですね。
今回は素揚げで。
これ、おいしい!絶対に揚げたてを食べるべし!

根菜類によくあるような、繊維質の食感と、ほくほくと膨らむ旨み。
噛むほどに口中に立ちのぼる香りには、パクチーの葉の部分の爽快感がありながら、とてもやわらか。
このあたりになってくると、山廃系の純米酒もぴったり。
ちなみに、この日の山廃は十八盛さんの「多賀治」山廃純米 雄町でした。

驚きました。
パクチーは使う場所や調理法によって、さまざまなタイプのお酒と寄り添うのですね。
岡パクのかき揚げ

パクチーのかき揚げも、噛むと広がるパクチーの香りが最高。

パク塩

かき揚げに添えて出されたこのお塩もまた、パクチー!
通称「パク塩」(笑)。
揚げたパクチーと塩を合わせた一品は、商品化を希望します!
次々に姿を変えるパクチーの七変化に、すっかりはまってしまいました。

岡山パクチーの軍艦巻きと黄ニラのお寿司

さらにさらに、黄ニラのお寿司とともに出てきたパクチーの軍艦巻きにも圧倒。
甘目の寿司酢とパクチーって、本当によく合うのですね。

岡パク入り鯛の潮汁

最後の最後に供された潮汁にも、パクチーが。
香りがおだやかな岡パクは、出汁の風味を壊しません。

いつか、これだけのコースと岡山の地酒のコンビで構成できたら最高なのだけどなー。
引き続き岡パクの横顔をさまざまな料理で検証するとともに、日本酒との相性も追求していきたいと思います。

岡パクを使った色んな料理を提供してくださったikiyaさん、ありがとうございました。
ご一緒した皆様も、ありがとうございました。

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3件のコメント

  1. Saoriさん
    まめに写真を撮りメモを取ったつもりだったのに、サラダやぬたの画像がありませんでした……(笑)。
    想像していなかった料理とお酒との相性に感動して、撮影をついつい忘れたのかもしれません。

    食材とお酒の相性を探る取り組み、ずっとやってみたかったのです。
    今後も色々試してみたいので、ぜひご一緒よろしくお願いします!

  2. 写真も素晴らしい!感動がよみがえりました。
    こんなにまじめにマリアージュを勉強したのは久々かも。
    次回も楽しみです。

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