遅ればせながら…大山(だいせん)の麓に広がる圃場で、強力米と雄町米の生育を見届ける。

風車のある田園風景雄町と朝日の圃場を岡山で見学した翌日は、鳥取県へ。
「日置桜」を醸す山根酒造場の山根正紀社長にお願いをして、大山(だいせん)のおひざ元に広がる黒ボク土壌の圃場ですくすくと育つ強力米と雄町米を見せていただきました。

倉敷市で雄町米の栽培を手掛ける「まめ農園」の目黒貴之さんが道案内をしてくれたおかげで、現地までの道中は順調そのもの。
集合時間までゆとりがあったので、生産者さんのお宅を訪ねる前に、日本海のほど近くにある田園風景を撮影。
ひんやりとした風が吹き下りる、絶好のロケーション。
カメラを構えると、日本海の海岸線を走る国道9号に沿って林立する風力発電の風車に、思わず目を奪われるのでした。

現地に到着後、早速 生産者の杉山さんに導かれて圃場をぐるり。
強力米と、今年栽培をはじめた雄町米の田んぼを見せていただきました。

黒ボク土壌①

今回の見学で一番興味があったのが、この土壌。
黒ボクと言われる火山灰土などが堆積してできた土壌はその名の通り黒い土で、触れてみると滑りがよく、きめが細かい。
見た目の印象から粘土質のイメージを勝手に抱いていたのですが(ド素人)、実際は保水・排水ともに優れた土質なのだとか。

雄町米ももとはといえば、伯耆大山で発見されたといわれる品種。
現在、岡山県で品質のよい雄町米が多く栽培されている背景には「砂礫土」と言われる水はけのよい土壌が関係しているとも聞き、相通じる部分を感じた次第。

黒ボク土壌②

黒ボク土を手に取ってみると確かに繊細で滑らかな手触りでした。

黒ボク土壌の雄町圃場の景色

その黒ボク土壌で育つ雄町米を拝見。
杉山さんにとっては初めての栽培で 戸惑いも何かとあったようですが、岡山とほぼ同じ栽培暦で 生育はいたって順調。
山から海に向けて吹き抜ける風に心地よさそうになびく姿が印象的でした。

雄町の分けつ

「強力と雄町では、分けつの進み方が違う」と言っていた、山根社長。
まずは、雄町から拝見。
こちらの方が分けつの進みが早いのか、旺盛な印象。
雄町の分けつ②

強力の圃場①

強力の田んぼも拝見。
この間、何カ所か強力と雄町の圃場を転々と見学してここに至るわけですが、大山の麓に広がる扇状地に点在する田んぼで栽培しているため、場所によって土の色や気温も微妙に異なります。

強力の分けつぱっと見た感じでは分かりづらいですが、やはり雄町の分けつの方が旺盛な感じ。
とはいえ、強力も雄町もしゃんと根差していて、何より心地よさそうにたたずんでいます。
土壌や環境は、そう簡単に変えられないわけで、大きな財産だなとしみじみ。
叶うことなら、出穂以降にあらためて様子をうかがってみたいものです。
なにより、岡山の砂礫土と鳥取の黒ボク土で、米質にどんな違いが出るのか。
気候等の差も当然ありますが、興味がつきません。

もともと強力と雄町はその出自はもとより性質も非常によく似ているといいます。
「里帰り」ともいえる鳥取県での雄町の栽培が今後どんな発展を生むのかは個人的に楽しみであり、これをきっかけに隣県同士、酒米を通じた交流ができれば面白いのにな、とも。

むしろ酒造りよりも奥が深いと感じる、米作りの世界。
各所を訪ねるたびに発見があり、もっと知りたい、学びたい欲が増すばかりです。

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