山陽新聞カルチャープラザ「知る、嗜む 日本酒の魅力」3回目~酒米と水のお話&四大酒米の飲み比べ~

3月度の試飲酒
3回目を迎えた「知る、嗜む 日本酒の魅力」は、日本酒の主原料である米と水の話
特に米にスポットを当てて、解説しました。

試飲は、米の話題にちなんで四大酒米(山田錦、五百万石、美山錦、雄町)の飲み比べ。
左から、
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多賀治 純米吟醸(山田錦)
紀土 純米吟醸(麹米:山田錦、掛米:五百万石)
来福 純米生原酒 さくら酵母(五百万石)
山和 純米吟醸 美山錦50(美山錦)
御前酒 雄町65 純米 無濾過生原酒中取り(雄町)
三光正宗 純米雄町 神代(雄町)
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のラインナップ。

中でも、麹米と掛米で異なる品種を使っている平和酒造さんの紀土には、興味津々。
平和酒造の専務取締役 山本典正さんに麹米、掛米それぞれ酒米を使い分けた理由を事前に尋ねたところ、「紀土 純米吟醸では 麹米を山田錦にすることで味のふくらみと安定を、掛米を五百万石にすることで綺麗さを表現したいと思い、 麹米と掛米で違う米を使用した」とのお答えをいただいたので、山田錦の酒(多賀治)、五百万石の酒(来福)それぞれのテクスチャーや味わいを見たうえで、紀土はどのように味わいが表現されているかを体感してみました。

山本さんがおっしゃるように、含んでから中盤にかけては、山田錦のらしさでしょうか、ほの甘さとごくやわらかな旨みが膨らみ、終盤に向けて五百万石のニュアンスを思わせるきれいなキレ。
吟醸香もあるのですが、終始穏やかに推移するので、料理を邪魔することもありません。
受講生にはこの「紀土」が一番好評でした。

とはいえ、多賀治の山田錦の軽やかなシュワっと感と厚みのある旨みを酸がキリリと断ち切る潔さは相変わらず素晴らしいし、来福のさくら酵母は「女子ウケする!」と若い女性が支持。山和は終始穏やかな味わいが評判でした。
御前酒の雄町は、幅のある旨みと中取りならではのフレッシュ感との調和がなかなかいい感じだったし、三光正宗の神代は、思いのほか熟成が進んでいて、燗でもいただきたかった。
事情ありで酒燗器を持参できなかったのが、残念でした。

3月度の酒肴新玉ねぎのサラダなど、季節感も取り入れながらのおつまみには、自家製クリームチーズの味噌漬け&酒粕付けも。

クリームチーズの味噌漬けと酒粕付け2日弱ほどしか漬け込めませんでしたが、見た目以上にしっかりと漬かっていたようで、受講生には好評でした。
(漬け床の味噌も、ちょっと添えてみました)
どちらもレシピはむちゃくちゃ簡単。ひとつポイントがあるとしたら、味噌床には生姜を擦り入れている点でしょうか。
ちょっとしたアクセントになるし、味も締まります。
ぜひぜひ、お試しを。

米の話にちなみ、適量の日本酒を日々飲むことで 日本の田んぼの復活に貢献しようということも伝えました。
日本酒を飲むことは日々の楽しみであることは間違いないのですが、一方でお米の消費に一役買っているんだという自負があってもいいじゃない。
ここから日本の農業に目を向ける人が増えるかもしれないし、米や水が苦労せず手に入る 日本の恵まれた環境や土壌のありがたさに気づくかもしれない。
うんちくやマニアックな話もいいけれど、日本酒を通して もっと根底の大事なことを伝えたい。
4回目、5回目も、頑張ってさまざまな角度から日本酒を見つめるきっかけづくりをしていきます。
どうぞ、楽しみにしていてください。

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