「武蔵の里」「宙狐」を醸す田中酒造場を訪問。

近年、この時期は県外の酒蔵さんを取材する機会が増加。
それに伴い県内の酒蔵さんに足を運ぶ機会がめっきり減っていましたが、今年は心を入れ替えて? 何軒か足を運んでいます。
やはり、現場で見聞きする情報は新鮮で、刺激も多い。

公式な取材ではないため すべてをここでオープンにするのは控えますが、一つ言えることは 岡山の各蔵元さんも毎年なにかしら変革や挑戦を行いながら、各々の銘柄たる酒質を一段、また一段ランクアップさせるための努力をしているということ。
規模の小さな蔵元さんが多く、情報発信が思うようにできていないのが悔やまれます。

このあたりをなんとかできないかと思っている次第。
蔵元の皆様、現場にお邪魔する折にはそのあたり、ぜひ意見交換させてください。

さて、先の16日には岡山県美作市で「武蔵の里」「宙狐(ちゅうこ)」を醸す、田中酒造場さんへ。
同蔵では2月1日に甑倒しを迎えており、上槽のまっただ中の訪問でした。

大吟醸の袋吊り①
大吟醸を立て続けに袋吊り。
まず、昨日から袋吊りしていた醪を槽(ふね)に載せ換え、ひきつづき搾り。
続いて、もう1本の大吟醸の醪を酒袋に入れ袋吊りする作業を、じっと見届けました。

大吟醸酒の醪
こちらが、訪問日に袋吊りした 大吟醸の醪。
使い始めて3年目という酵母で仕込んだこの醪は、同蔵では貴重な?香り系。
はじめバナナ様の甘やかな香りがきたあと、爽快な柑橘系の酸を伴ったような香りが支配。
袋に取ると、柑橘系様の香りがより際立ちます。
この段階だからこそ感じ取れる香りです。

斗瓶採り
醪の自重だけで滴り落ちる雫を、斗瓶採り。
チリチリと斗瓶の中へ滴り落ちる雫の音が、なんとも美しいのです。

近年は年内と新年とで気温ががらりと変わるケースが増えたと、田中社長。
それに伴ってか、年内の仕込みと年明けからの仕込みでは、原料米のコンディションも大きく異なるのだといいます。
前半は溶けがひどく、年が明けるとその現象はぐっと減る……といった具合でしょうか。

原料米の性質と気温に翻弄されながらの酒造り。
それに伴い醪日数も影響を受け、たった1台の槽で上槽をしなければならない同蔵では、この時期戦々恐々。
そんな折に、貴重なお話の数々を、ありがとうございました。

道前さんの醪
そうこうしていると、田中酒造場さんで自ら雄町米70%の純米酒を手掛けている「酒うらら」の道前理緒さんに遭遇。
上槽直前の醪と対面させてもらいました。
香りもきれいに立って、期待大。

今年は米をしっかりと溶かして、旨みを引き出すことを意識したと、道前さん。
そんな彼女の醪を愛でる時のやわらかな表情が、とても印象に残りました。
本当に、心から酒が大好きなのだな、と。
今年もこの貴重なお酒との対面を、心待ちにしています。
道前さんの醪②

 

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