岡山の米と水を知り、地酒を語ろう。~岡山地酒で楽しむ日本酒講座3回目~

昨夜の「岡山地酒で楽しむ日本酒講座」は、日本酒の原料である米と水について。
過去2回は日本酒の全容をざっくりと知っていただくため、発酵に関わる微生物のことや造りの話をしたのですが、私たち飲み手はそれよりも原料を知ることから始めるのが最も親しみやすく、分かりやすい。
ということで、毎クールこの回の講座は 一番力が入ります。

原料米の話は、岡山で栽培されている酒造好適米や酒米がメイン。
特に全国9割の生産量を誇る雄町米の話は外せません。
雄町米の特徴はもちろん、その歴史や岡山県で全国9割が栽培される理由などを気候条件などと合わせて説明することで、岡山という風土の魅力が浮かび上がってきます。
本講座で目指しているのは、まさにその土地ならではの気候風土が醸す地酒の魅力を共有することにあります。

地酒が生まれる背景を語る。
それが、地酒を伝える者のこれからの役目だと、肝に銘じながら。
まだまだ言葉足らずで伝え下手ではありますが。
ただただそこは、情熱?だけで(笑)。

そして、日本酒の成分の80%を占める水の話も大切。
いい酒を造る上で水がどれだけ大切であるかを、水質の条件だけでなく 潤沢な水量を誇る日本ならではの恵まれた地形にも触れつつ説明していきます。

仕込水
併せて、ちょっと難しいのですが……「きき酒」ならぬ「きき水」を体験。
今回は、同じ高梁川水系の伏流水を使って醸造している白菊酒造(高梁市成羽)熊屋酒造(倉敷市林)の仕込水を各蔵から提供いただき、受講生に飲み比べてもらいました。
(両蔵元には、ご協力感謝!)

水の味をきく際は、少し冷やしておいたくらいの方がその差が分かりやすいことが体験的に分かっていたので、軽く保冷しておいたもので飲み比べ。
熊屋酒造の水はとろみを感じるやわらかな口当たりで、かすかな甘みを感じます。
一方の白菊酒造の水は、熊屋酒造のそれに比べて締まりのあるやや硬質な感じ(あくまで熊屋酒造の仕込水と比較した上での感想です)。

ちなみに熊屋酒造は、敷地内にある2つの井戸から、硬度の異なる水が湧いています。
このうち、よりやわらかい水が湧く井戸の方が水量が豊富だそうで、ほとんどの工程でそちらを使っているそうです。
不思議ですね。

岡山地酒ラインナップ
きき水に加え、試飲でも熊屋酒造と白菊酒造の酒を飲み比べ。
口当たり、味の膨らみ方など、なんとなく水の効果たるものを感じます。
こういうのはなかなか自宅ではできません。講座ならではのお楽しみ。

ほか3点は、出回り始めた秋の酒、ひやおろし。
皆さんに好みを聞いたところ、シュっとした酸の奥にやんわりとした熟成感を感じさせる繊細な味わいの「大正の鶴」特別純米ひやおろしと、旨みとキレのバランスが素晴らしかった「酒一筋」の純米 秋上がりが人気を二分。
秋上がりとしての完成度は、私は酒一筋が一歩抜きんでていて旨かったな~と、個人的感想。
ほか、雑感いろいろありで、それはまた個別に蔵元さんにフィードバックさせていただきます。

次回は、私たち飲み手目線から、ラベルの読み取り方などを学び、お酒選びの方法を少々。
さらに、それらのお酒をよりおいしく味わうコツもお伝えできればと思います。
お燗酒が苦手という方もいたので、頑張って彼らの世界を広げるお手伝いもできればと考えています。
毎回ほとんど欠席者がおらず、講師としてとてもやりがいがあります。
奥深い日本酒の魅力を一人でも多くの方に味わってもらえるよう、引き続き頑張りますので、よろしくお願いします。

以下、今回の試飲酒紹介。

1) 倉敷吟醸 伊七           熊屋酒造(倉敷市林)
2) 大典白菊 山田錦五五(生酒)  白菊酒造(高梁市成羽)
3) 大正の鶴 特別純米 ひやおろし 落酒造場(真庭市下呰部)
4) 酒一筋 純米 秋上がり      利守酒造(赤磐市西軽部)
5) 三光正宗 特撰純米 ひやおろし 雄町 三光正宗(新見市哲西町)

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