酒造りは米作りから~「いづみ橋」を醸す泉橋酒造(神奈川県海老名市)訪問(2014.08.02)

田んぼから望む泉橋酒造
雄町サミットin東京」の翌日は、神奈川県海老名市へ。
酒米の栽培から醸造までを手掛ける″栽培醸造蔵”で、全量純米酒蔵としても知られる泉橋酒造さん(銘柄:いづみ橋)を訪ねました。

今回の訪問は、同県平塚市にある居酒屋「相州長屋」の店長で、きき酒師仲間でもある内田潤さんのおかげで実現。
潤さん、ありがとうございました!
そしてそして、前日の「雄町サミット」から行動を共にさせていただいた御前酒蔵元・辻本店の杜氏・辻麻衣子氏もご一緒に。

醸造のプロと販売・サービスのプロに囲まれて……いざ、勉強。

泉橋酒造の自社田が広がる田園風景
泉橋酒造さんが米作りを始めたのは、平成8年。
六代目蔵元の橋場友一さんが蔵に戻られた翌年のことでした。
平成9年には地元の生産者さんへ栽培を依頼。
現在では栽培面積36haに達し、そのうち4.5haを自社田で、31.5haを契約農家さんが栽培しています。
栽培地域も地元・海老名市だけでなく座間市や相模原市にまで拡大。
実に原料米の95%を地元産が占めるまでになったといいます。

栽培品種は山田錦、亀の尾、雄町、神力など。
今年からは五百万石を親に持つ極早生種の「楽風舞(らくふうまい)」という品種も栽培スタート。

橋場さんが自社や契約栽培にこだわる背景には、この地域の美しい田園風景を守りたいとの想いがあります。
「今後、醸造量(現在750石)を増やさなければ、田んぼの景観が変わってしまう」。
危機感すらにじむ中、橋場さんはお酒の更なる品質向上を図り、この恵まれた環境を維持していく考えです。

新潟県糸魚川市で「根知男山」を醸す渡辺酒造店を訪ねた時も同じ思いを抱きましたが、何代にもわたり連綿と受け継がれてきた その地その場所にしかない美しい景色を残すため、飲み手である私たちは日々彼らが醸したお酒を美味しくいただくことで力になりたいと強く思うのでした。

酒造りは深くて尊い役割を担っている。
蔵元はただ酒造りをしているのではなく、米や水といった自然の恵みをも守っているのです。

泉橋酒造では社員5名中3名が米作りを担当。
契約栽培を手掛ける農家さんは、7名に上ります。

丹沢水系の清らかで豊富な水
丹沢水系の水源豊富なこの地では、圃場にこんなきれいな水が。
水量も豊富で、なんともうらやましい限り。

雄町米の圃場

雄町米の田んぼ。

亀の尾と山田錦こちらは、亀の尾と山田錦。

一般米(左)と酒米の丈くらべ

圃場を訪れた8月初旬は稲の丈を低く抑える時期だそうで、左の一般米と比較するとその状況は一目瞭然。
実際はもっともっとその差が明らかなのですが……。カメラの腕が悪すぎ。
もちろんその後、山田錦をはじめとする酒米の丈は一気に伸び、一般米のそれを軽く追い越してしまいます。

地下水ポンプ室

泉橋酒造の水質こちらの水は硬いのですね。丹沢水系の伏流水。
麹菌や酵母の増殖を促進するカリウムやマグネシウムが豊富。もちろん発酵も旺盛。

蔵内も拝見したので、またあらためて記録に残しておきたいと思います。

 

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