「燭・楽・酒・席」~ろうそくのあかりと酒肴に酔いしれたひととき

「燭・楽・酒・席」開始直後のあかりの演出。
「燭・楽・酒・席」開始直後のあかりの演出。

真庭市勝山の御前酒蔵元・辻本店さんにて催された、ろうそくのあかりだけで酒肴とおしゃべりを愉しむ「燭・楽・酒・席」。

日暮れ前の夕方18時、辻本店さんの奥座敷「如意山房」にてはじまりました。

「如意山房」は築100年という歴史ある佇まい。
岡山県の近代和風建築として県指定重要文化財登録に向けての調査が進められているといい、「細雪」を執筆した谷崎潤一郎や与謝野鉄幹・晶子夫妻が逗留した由緒あるお座敷でもあります。

さて、眼前に迫る如意山と手入れの行き届いた庭園を眺めながら、日が暮れゆくにつれ刻々と移りゆく空間の表情と御前酒、そして辻本店さんが経営する「レストラン 西蔵」特製のお料理を楽しむ時間は、実に優雅でおだやか。

辻家秘蔵のグラスで御前酒をいただく。
辻家秘蔵のグラスで御前酒をいただく。

ウエルカムドリンクは、「GOZENSHU 9(NINE)」ゆずの酒
そして五種盛りに合わせたのは、非売品の雄町米純米大吟醸 三年熟成酒。
先の「日本酒時間」でも秘蔵酒として出品いただき、ゲストに大変好評だった逸品です。
この日のお酒のラインナップを決める際に私が希望したもので、上品なお料理の数々と非常によく馴染みました。

この純米大吟醸酒は、カッティングが美しいグラス(上の写真)に注いで提供。
ろうそくのあかりを受けて、美しく輝きます。

五種盛り
五種盛り。
・豆乳湯葉豆腐生うに
・鯛手毬寿司
・さざえ旨煮
・鶏肉の粕漬け燻製
・葉わさび粕和へ
椀物
椀物。
・あいなめ 若竹煮 木の芽

傍らには、純米生原酒「菩提酛にごり」
つづいて、「炭屋彌兵衛」純米吟醸無濾過生原酒へ。

お椀(上の写真…見づらいですが)は輪島塗で、約80年ぶりにお目見え。
六代目のおばあちゃま(確か…)のご結婚時に使われて以来なのだとか。

弁当
弁当。
・銀鱈粕漬け
・だし巻き玉子
・あまご有馬煮
・木の葉南瓜
・菜の花辛子和へ
・たらの芽天婦羅
・法蓮草 独活菜醤油麹和へ
・豆御飯 漬物

季節の恵み満載のお弁当には、看板酒の「美作」を添えて。
まずは冷や、続いて燗で。
どちらの温度帯でもお料理とよく合いますが、やっぱり燗でいただくとほっとします。

こうしてお酒と料理とゲスト同士の会話を愉しむうちに、日は暮れなずみ……。

日暮れの如意山房
日暮れの如意山房

主役は如意山房を取り巻く美しいロケーションから、次第にペガサスキャンドルさんのろうそくのあかりが織りなす幻想的な光景へと移行。

闇に浮かび上がるろうそくのあかり
闇に浮かび上がるろうそくのあかり

原のり子先生による空間コーディネートも、各部屋の広さや雰囲気に合わせておおらかに、あるいは小ぢんまりと。
お花も山や庭で静かに咲く椿などがさりげなく配されていて、心地よくくつろぐことができました。

お座敷の演出
お座敷の演出

詳しいレポートは、ペガサスキャンドルさんのサイトにも掲載されています。
ぜひ、ご覧ください。

4/13 「燭・楽・酒・席 ローソクのあかりだけで楽しむ、季節の地酒とおしゃべりと」終了しました。

また、4月25日付 山陽新聞夕刊「一日一題」にも、「燭・楽・酒・席」の様子などを寄稿。
本文の〆には、御前酒六代目 故・辻均一郎さんのことも少しだけ触れています。
実は「一日一題」では書ききれなかったのですが、この企画に至る前には六代目とペガサスキャンドルさんとの間ですでに何か催したいよね、という話があり、それを七代目の総一郎さんがつないで実現してくれた企画なのでした。
「素晴らしい酒席が催されましたよ!」――エッセイを執筆することにより、六代目に何か報告できたらとの思いもありました。

ちょうど新聞発行日の前日は、六代目の一周忌。
如意山房にともされたやわらかなろうそくのあかりが天国の六代目のもとにも無事届いていたら、嬉しく思います。

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